「新しい家になれば、きっと片付く。」
「とりあえず、ウォークインクローゼット(WIC)を広くしておけば安心。」
注文住宅の打ち合わせで、誰もが一度は抱く期待です。
しかし、一級建築士として、そして空間デザイン心理士®として
断言します。
その考え方こそが、完成した瞬間から家を散らかし始める「呪い」です。
新築からわずか1年。
おしゃれなはずのマイホームが、
なぜかモノで溢れ、
足の踏み場がなくなる。
その犯人は、
収納の少なさではなく、
実は「収納の多すぎ」
にあります。
「今の家が狭いから片付かないんだ」
と思っていませんか?
インスタグラムで
最新の収納術を検索し、
シンデレラフィットする収納ケースを買い揃えれば解決する……
そう信じたい気持ちはわかります。
でも、現実は残酷です。
図面上で
「とりあえず」と増やした収納は、
あなたの管理能力を超え、
ただの「決断を先延ばしにしたモノの避難所」へと成り下がります。
ここで、以前相談に来られたA様の事例をお話しします。
「共働きで忙しいから」と、
寝室横に3畳もの立派なWICを作ったA様。
当初は「これだけあれば全部収まる」と喜んでいました。
しかし、入居して半年。
その広さがアダとなりました。
「とりあえずここに置いておこう」が重なり、
床が見えなくなり、
奥にあるはずの服を取り出すために手前のモノをどかす毎日。
結局、探しものが見つからず、
同じような服をまた買う……。
3畳のスペースにかかった建築費は
約100万円。
A様は、
100万円を払って「探しものをするためのストレス空間」を
買ってしまったのです。
多くの方が経験する
耳が痛い話ですよね。
考えてみてください。
今の坪単価で、
その「とりあえず作った1坪(2畳)」に
いくら払っていますか?
80万、100万……
その高いローンを払ってまで、
数年使っていないモノを
保管したいですか?
無計画な収納は、家計を圧迫する
「高級なゴミ箱」です。
必要なのは収納面積ではなく、
あなたの
「心理的なクセ」と
「実際の動作」に合わせた
配置の計画です。
流行りの収納テクニックを真似しても、
あなたの「持ち物への執着」や「性格」に合わなければ
必ずリバウンドします。
一生散らからない家を手に入れるために必要なのは、
棚を増やすことではありません。
図面を引く前に、
あなたの頭の中を整理する
「思考の整理(クリアリング)」です。
「何を連れていくか」
「新しい家でどう過ごしたいか」
という心理学的なアプローチがない限り、
どんなに広い家を建てても
解決しません。
もし、あなたが
「今の図面で本当に大丈夫か不安」
「収納を増やせと言われるが納得いかない」と感じているなら、
一度立ち止まってください。
4月開催のセミナーでは、
巷の営業マンやインフルエンサーが語らない
「建築学×心理学」の本質
をお伝えします。
セミナー名:
「捨てない家づくりの落とし穴」
内容:
建築士×空間デザイン心理士®が教える、一生散らからない思考術
「とりあえず」の判断で
一生の後悔を買う前に、
まずは自分の「頭の中の整理整頓」から始めましょう。
ielie(イエリエ)主宰。一級建築士として沖縄の現場で25年の実績を持つ。現在は家づくりを予定しているご家庭向けに、ご契約前の間取りや見積もり診断のセカンドオピニオンとして活動中。