家づくりセカンドオピニオン

家づくりで営業に急かされる本当の理由(沖縄編)

営業が悪いわけではない

住宅の世界って、

少し不思議なところが

あるんです。

多くの人は

「家をつくる話」だと思って

家づくりを始めます。

でも実際に進んでみると、
建物より 「判断」の話ばかりになってきます 。

つまり、
図面や設備を決めているようで、

実は家づくりって
「どう決めていくか」
問われる作業なんです。

その仕組みが見えてくると、
家づくりが、少し変わって
見えてきます。


家づくりの相談を受けていると、
よくこんな言葉を聞きます。

「営業の人に
急かされている気がするんです。」

「まだ決めきれていないのに、
次の打ち合わせが来てしまって。」

 

こういう話を聞くと、

「営業が強引なのでは?」
と思う人も多いかもしれません。

 

でも住宅の現場を長く見ていると、
少し違う構造が見えてきます。

 

結論から言うと、

営業がすべて悪いわけでは
ありません。

 

多くの場合、

住宅の流れが、そういう仕組みに
なっているんです。

家づくりは、決断の連続

家づくりでは、想像以上に多くのことを決めていきます。

間取り/設備/キッチン
洗面/浴室/トイレ/照明/床材

壁紙/収納/外構・・・

一つ一つは小さな決断に見えますが、
全部合わせるとなんと、
数百の判断になります。

しかも、その多くには
期限があるんです。

なぜ決断の期限があるの?

住宅会社には、
設計スケジュールがあります。

そしてその後ろには、

・着工スケジュール
・職人の工程
・資材の手配
・引き渡し日程

こうした流れが
すでに決まっています。

そのため打ち合わせは、
次のような順序で進みます。

間取り決定

設備決定

仕様決定

最終図面

着工


つまり家づくりは、

ゆっくり考えて決める流れではなく、
期限の中で判断していく仕組み
なんです。

多くの人に起こる悩み

ここで、
多くのご家族に悩みが出てきます。

それは、

決めきれないまま進む。

ということです。

本当は少し気になっている。
でも打ち合わせの時間は
限られている。

「とりあえずこれでいいかな」
「後から変えられるかな」


そんな気持ちで
進んでしまうことがあります。

現場でよくあるトラブル

以前、こんなご相談がありました。

キッチンの打ち合わせのとき、
ご夫婦は少し迷っていました。

「まだ決めきれないので、
とりあえず
このキッチンにしておいて、
あとで変更できませんか?」

営業担当は言いました。

「仕様確定までなら変更できますよ。」

それでそのまま進みました。

ところが数週間後、
ショールームを見たあとで
ご夫婦の気持ちが変わりました。

「やっぱり違うキッチンにしたい。」

そこで設計図を確認すると、

すでに図面では
配管位置が決まっていたのです。

新しく希望したキッチンは
排水位置が違うため、
そのままでは設置できませんでした。

変更するには

・床を剥がす
・配管をやり直す
・そのやり直しの費用が追加になる

という話になります。


費用だけでなく、

時間や手間もロスと
なってしまいました。

そのとき奥様が、
ぽつりと言いました。

「もっと早く考えておけばよかった。」

この出来事は、
決して特別な話ではありません。

実は、住宅の現場では
とてもよく起きているんです。

家づくりがうまくいく人の共通点

ありがちな失敗談をお話ししましたが、逆に、

これまで多くの家づくりを見てきて、
一つ共通していることがあります。

うまくいく人は、
決める前に整理してるんです。

 

何を整理するかというと、

・どんな暮らしをしたいのか
・何を優先するのか
・どこにお金をかけたいのか


これを先に整理しておくと、
打ち合わせの場で
迷いにくくなります。

逆に言えば、
この整理がないまま
家づくりを始めると、

・営業が勧めるまま
・魅力的な物がありすぎるショールーム
・たくさんのSNSからの情報

 

と、その場の情報に
流されやすくなってしまうんです。

契約前に整理しておく3つ

もしこれから家づくりを始めるなら、
契約前に
考えておきたいことがあります。

①どんな暮らしをしたいのか
②優先順位
③判断の基準

この3つが整理されていると、
家づくりの迷いはかなり減ります。

家づくりは「判断の連続」

家づくりは、
間取りを作る作業ではありません。

判断の積み重ねです。

 

そして、その判断が
10年後、20年後の暮らしに
影響します。


だからこそ、
急いで決める前に、
少し立ち止まって整理する時間が
大切です。

 

実際にどのような改善が行われるのか、具体的な事例はこちらの記事で紹介しています。
【家づくりセカンドオピニオンのメリットとは?(事例紹介)】

Picture of 建てる前の一級建築士|<sr>まえうみさきこ

建てる前の一級建築士|まえうみさきこ

ielie(イエリエ)主宰。一級建築士として沖縄の現場で25年の実績を持つ。現在は家づくりを予定しているご家庭向けに、ご契約前の間取りや見積もり診断のセカンドオピニオンとして活動中。