家づくりの打ち合わせで
こんな会話をしたことは
ありませんか。
「収納は多めにしておきたいです」
「ウォークインクローゼットを広くしたいです」
そんなとき、設計士も営業も
だいたいこう言います。
「収納は多い方が安心ですよね」
図面を見ると
収納はたくさんある。
・ウォークインクローゼット
・キッチンパントリー
・玄関収納
・リビング収納
「これなら片付きそう!」
多くの人が
そう思って家を建てます。
しかし住み始めると
こうなります。
・リビングに物が残る
・ダイニングに物が積まれる
・とりあえず置きが増える
収納はあるのに
なぜか片付かない。
これは
とても多い相談なんです。
結構、誤解されている収納の知識としてこんな事があげられます。
1、収納が足りないから散らかる
2、家が狭いから片付かない
3、子どもが片付けないから
4、収納家具が少ない
5、もっと大きなクローゼットが必要
6、収納グッズが足りない
7、整理整頓の性格の問題
8、ミニマリストになれば解決
9、収納本を読めば解決
10、片付けの努力が足りない
ここで
専門家の視点を少し。
収納の問題は
収納「量」ではありません。
問題は
収納「場所」です。
人は
「物を使う場所」
と
「収納場所」
が遠いと、
ほぼ確実に戻しません!
行動科学では
よく知られていることです。
人は
1アクション増えるだけで
行動をやめる。
※アクションとは、動作のこと
つまり、
収納が多い≠片づく家
にならないんです。
あるご家庭の事例です。
小学生の子どもが
学校から帰宅します。
ランドセルの収納場所は
子ども部屋に作りました。
でも子どもは、帰って来たら
まずリビングに来ます。
するとこうなります。
ランドセル
→リビングに置く
プリント
→ダイニングテーブル
体操服
→ソファ
収納はある。
でも
使う場所と収納場所が違う。
その結果
家の中に
「とりあえず置き」
が増えていきます。
収納量は多いのに、家は散らかる。
これは
建売住宅でも
注文住宅でも
住んだ後に
本当によく起きる
収納の悩みなんです。
まず
一つだけやってみてください。
今日、家の中で
「とりあえず置いた場所」
を思い出してください。
そこが、実はあなたの
本当の収納場所です。
多くの場合、収納は
設計された場所ではなく
住んでいる人の
行動が決めています。
収納の本質は
整理整頓ではありません。
行動設計です。
人は
片付けやすいから片付ける
のではありません。
考えなくても戻せるから戻す。
つまり
収納設計とは
収納量ではなく
生活動線の設計です。
ここを間違えると
収納が増えるほど
家は散らかってしまいます。
ちょっと
考えてみましょう。
あなたの家で
・いつも物が置かれる場所
・つい置いてしまう場所
そこは
ちゃんと収納が用意されてますか?
それとも
とりあえず置いた収納場所ですか?
実は
収納にはもう一つ
大きな落とし穴があります。
それは
収納を増やすほど
家が使いにくくなる設計
です。
これは
図面ではほとんど気づきません。
しかし住み始めてから
多くの人が後悔します。
このテーマについては
実際の住宅事例を使って
・収納が多いのに散らかる家
・収納が少ないのに片付く家
を比較しながら
詳しく解説した動画を作りました。
図面と生活が
どこでズレるのか。
そして
後悔しない収納設計の考え方
を具体的に説明しています。
家づくりを考えているなら
収納の考え方は
間取りより
先に知っておくべき内容です。
動画で詳しく解説しています。
※準備中
ielie(イエリエ)主宰。一級建築士として沖縄の現場で25年の実績を持つ。現在は家づくりを予定しているご家庭向けに、ご契約前の間取りや見積もり診断のセカンドオピニオンとして活動中。